学校紹介

 

校長あいさつ

  ご挨拶

校 長   宮 原  清 

 

 

 令和二年四月一日付けで、本校校長に着任し、本年度で二年目となります宮原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本校は、大正六年の田川郡立田川高等女学校として開校し、大正十年に県立に移管、昭和二十四年には、福岡県立西田川高等学校と改称して男女共学となり、今年度、創立百四年目を迎えます。

これまで多くの優れた人材を輩出し続けてきた本校は、平成二十九年度には優れた公務員や看護師ほか医療従事者を輩出する「公看系」を設置するなど、地域の期待に応える教育活動を展開してきております。

そのような本校は、令和元年十月十八日、本校は福岡県教育委員会より示された「単位制高等学校[フレックス型]整備計画」で整備対象校に指定され、筑豊地区唯一のフレックス型単位制高等学校への改編が決まり、昨年四月一日には、筑豊地区定時制単位制高等学校設立準備室が本校内に開設され、私自身も開設準備と全日制課程の学校運営を兼務することとなりました。

県教育委員会の御指導のもと、設立準備室を含む本校の全職員が一体となり、新型コロナウィルス感染症拡大防止に努めながら、全日制課程の教育活動を滞りなく、かつその良さを追究しながら、これまで設立準備に邁進して参りました。

この間、福岡県立大学様、田川市および田川地区町村教育委員会の皆様、中学校関係者の皆様、後藤寺商店街ほか、御協力と御支援をいただいたすべての皆様に、深甚なる敬意を表しますとともに、心から感謝いたしております。

そして令和三年四月一日、この由緒ある福岡県立西田川高等学校が新たな歴史を切り拓く、定時制課程の単位制[フレックス型]を開課程いたしました。

 

今回の改編は、本校創設以来、百年に一度という大改革であります。このことは、本校、田川地区のみならず、筑豊地区全体の教育システムを改革するものでもあります。

フレックス型単位制の本校[西高フレックス]には大きく三つの特徴があります。

一点は、多様な生徒に学びを開くフレックス・スクール。

学習する時間帯や曜日、学習量を選ぶことができます。

 二点は、個別最適化された学びを促すアダプティブ・スクール。

学習する科目や難易度を選べることはもちろん、連携協定を結んでいる福岡県立大学など、大学や専門学校での学びを本校で単位認定できます。本校の学びは白地のキャンバス。可能性は無限大です。進路希望に合わせて最適化されたカリキュラムで学べるので、進学や就職にも有利です。

 三点は、体験活動を通して自分らしさに気づき、将来展望への意欲を高めるキャリア・デザイン・スクール。本校での多様な体験とふり返りは、自分らしさに気づく大切な機会です。自分らしさへの気づきは、将来への意欲を高め、その意欲は生徒の人生を大きく変える力になります。

 

「学びをひらき、個性をのばし、未来をつくる」 西高フレックス。

これらの特徴をしっかり生かすことができれば、これ以上の教育環境はありません。

しかしながら、生かすことができなければ、卒業さえ難しくなる場合もあります。

 

本校の三つの特徴を生かし、もれなく生徒全員が幸せな人生をおくるために必要なこと、生徒に求めていることについて三点、お伝えします。

 一点は、「社会人」であれ、ということです。

 ここでいう「社会人」とは、「働く人」という意味ではなく、「自分で考え、適切に判断し、行動できる人」ということです。

単位制高校は、小さな社会そのものです。本校生は、その社会に生きる社会人であり、大人です。自分で考えず、正しく判断せず、行動もできなければ、単位制高校では、そもそも学校生活そのものが成り立ちません。学校生活を豊かにするためにも、幸せな人生をつくるためにも、「自分で考え、適切に判断し、行動できる」ことは、絶対条件です。つまり、社会人であることは、単位制の生徒として欠かせない要件と言えます。

ですから、新入生には、高校卒業後に立派な社会人になるのではなく、入学を迎えた段階で即、社会人であること、大人であることを求めています。

多くの本校生が、さまざまな状況を乗り越え、入学の日にたどり着いています。多くの本校生が、本校フレックス型単位制を心待ちにしてくれていたこと、承知しています。 

本校新入生は、本校の出願、受検、笑顔の合格者登校、学力テストと受講ガイダンス、時間割づくり、そして生徒と福岡県との契約である受講登録、新入生全員が、社会人として立派にやり遂げ、大きく成長し始めています。

 

とはいえ、多くの新入生はそれぞれに不安を抱えていることと思います。そこで。

二点目は、困りごとや心配ごとがあれば、先生方に相談するよう、求めています。

困りごとや心配ごとを自分から相談できる人は、立派な社会人です。相談して自分で解決できるということも立派な自立です。先生方には、生徒の想いをしっかりと受け止められるよう、十分な教職員研修もしています。本校は、本校生にとってぬくもりのある「心のオアシス」でありたいと願っています。このように伝えています。


三点目は、人間関係の大切さを伝えています。

本校の校訓「誠 敬 愛」は、西田川高校の伝統であり、魂であり、フレックス型単位制になっても、少しも変わることはありません。「誠」とは、お互い素直な気持ちで心を開き合う心、「敬」とは、相手を尊敬する心、「愛」とは、自分と相手を大切にする心、すべては人間関係に通じます。

校訓「誠 敬 愛」を実践するために、具体的に意識してほしいこととして、昨年以来、一貫して、「相手の良いところを発見して、それを伝えること」を求めています。相手の良いところを見つけて相手に伝えれば、相手をうれしい気持ちにするだけでなく、相手に信頼されることになります。また、相手の良いところを見つけることは、あなた自身の良いところを増やすことにつながります。良いところを探す心が、生徒自身を成長させるからです。

 

本校は、挑戦的かつ真摯な教育活動を積み重ねて地域の信頼をいっそう高め、この地、田川から教育文化の新たな価値を発信し続けることをお誓いいたします。

本校の改編に期待をお持ちいただいた多くの関係者の皆様、地域の皆様に、重ねて感謝申し上げますとともに、本校の新たな教育活動に、末永く、御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げ、御挨拶といたします。

 令和三年四月 


 ホーム
福岡県立西田川高等学校〒826-0023福岡県田川市上本町7番11号
Tel:0947-44-0313 Fax:0947-46-0451
福岡県立西田川高等学校
〒826-0023福岡県田川市上本町7番11号
Tel:0947-44-0313  Fax:0947-46-0451
福岡県立西田川高等学校